警鐘も「適切な鳴らし方」というものがある筈

雑談

2019年10月11日現在、ガチで大きな台風が近づいております。ご警戒下さい。

というか、近年は自治体やマスコミがやたらと煽るんですよね(^^; 大した台風でない時でさえ。……
要するに、大したこと無い……と警鐘をあまり鳴らさなかったところ、予想以上の被害が生じた場合に、責任を問われるからだろうと想像します。

もっとも今回(2019年台風19号)は、まさにガチで警戒を要するレベルではないでしょうか。充分な備えを。

動画内で武田邦彦先生が述べているように、近年の台風は一昔前より小ぶりになりつつあるのではないか、と感じます。
そのせいか、皆さん台風をなめてると思うんですよ。

台風が迫っているというのに、雨戸ひとつ閉めない……とか。
いやそれ以前に、最近の安い賃貸アパートやマンションは、雨戸自体が無いですよね(苦笑) あれぁ台風を知らない関東の小金持ちオーナーが、費用をケチって取り付けないのでしょうか。

確かに強風によって窓ガラスが割れる事は無いかもしれませんが、周囲の瓦や看板などが飛んできて窓ガラスが割れる事は、充分に有り得るんですよ。
そうして暴風雨のさなか、窓ガラスが割れてしまったらどうするつもりなのでしょうか。雨と強風で、室内は大惨事ですわな。
雨戸って、そういう悲惨な事態を極力防ぐために閉めるべきなのです。

で、ここからが本題なのですが、自治体にしろマスコミにしろ、警戒呼びかけのアナウンスがバカ臭いんですよ(^^;
「充分な警戒が必要です」
……ぐらいの事しか言わない。
それできっちり責任を果たしているつもりなのでしょうか。

ここ半月ばかし、幸田は妙に東日本大震災が気になり、当時の災害動画を見直しています。
あの時は、ちゃんと高台に逃げた人々が、結構亡くなっているんですよね。
で、よく動画を視ていると、ある事に気付きます。即ち自治体が、
「現在大津波警報が発令されております。直ちに避難して下さい」
だとか、
「先程○○地域で6mの津波が観測されました。沿岸住民や海岸付近にいる人は、直ちに高台へ逃げて下さい」
と繰り返しアナウンスするのみ……なのです。

皆さん、津波に詳しいですか?
少なくとも、幸田は全く知りません。
スマトラの大津波動画はいくつか視ましたが、結論としてあれでは津波の何たるかは判りませんね。どういうわけか、大概、海岸線付近がざんぶと大波を被ったところでおしまいですから。それこそ台風の高波との違いが、よく判りません。

しかし東日本大震災の動画を幾つも視ていると、家屋等が流されている様子からかなりの速度だと判ります。皆さんは陸上や川を遡上する津波が、時速どの位のスピードなのかご存知でしょうか。
幸田は今回改めて調べてみまして、判明しました。海上だと、過去の観測で770km/hという記録があるそうです。F1マシンの2倍以上ですな(滝汗)
ですから陸上でも、まだまだ大変な勢いです。100km/hオーバーの速度で、家屋が川を遡上し流されています。

ですから東日本大震災当時も、大地震発生と同時に、
「これは津波が来るぞ。高台へ逃げろ」
と即座に行動開始した人がいた一方で、海岸真横の自宅で悠々と迫りくる津波の映像を取り続け、突然周囲を水に囲まれ慌て出す――避難間に合わず――という人がいました。

というわけで幸田は何を言いたいのかと申しますと、
「自治体やマスコミは、市民や視聴者がその災害に対する知識を持たない事を前提として、より具体的な指示を出すべきだ」
というわけですよ。

せめて、
「6mの津波は、陸上を海抜○○mより上まで遡上することがあります。なので少なくとも海抜××m以上の高台に避難して下さい」
だとか、
「津波は陸上でも100km/hオーバーの速度です。ですから津波が見えてから慌てて逃げても、絶対に間に合いません。速やかに避難を開始して下さい」
といった程度のアナウンスが必要だったのではないでしょうか。

少なくともその程度の、気の利いたアナウンスが出来ていれば、さらに何割かの被害を防げたのではないか……と動画を眺めつつ感じるのです。
防災課を名乗って日頃給料を得ているんですから、その位出来て当然ですよね。

昔の人々は先祖代々、同じ地域に住み続けました。
ですから代々、その地域特有の災害について、知識が継承されました。台風の多い西日本は、誰もが台風前の支度について、当然のように熟知していました。
武田先生が動画内で語っているように、子は親の台風支度を見て育ちました。

東日本大震災被災域の人々は、代々津波に関する知識がありました。
海で大地震が起これば、津波が発生する。直ちに避難しないと危ない……と。また過去の大津波において、どの高さまで水を被ったか、どの高台に逃げた者は助かった……等という事も知っていました。
これこそ「歴史を学ぶ」「歴史に学ぶ」ということです。

しかし現代人は、歴史を学ばないし歴史に学ばない。また引っ越しの機会も大幅に増え、その地域特有の災害について、何も知らない人も多いわけです。
それを踏まえた上で、自治体は地域住民に対し警鐘を鳴らすべきなのではないでしょうか。マスコミもそこを的確に伝えるべきなのではないでしょうか。

アメ横で台風に備え、陳列棚を板で覆って縄で結わえ付けている店主に、テレビの女性レポーターがひと言。
「何の作業ですか、それ?」
アホか!!(呆) そんなシーン、要らんわ!!(怒)

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Posted by 幸田 蒼之助