ブロムシュテット+SFSのアルプス交響曲
サンフランシスコ響のアンサンブルも素晴らしい。各パート毎のバランスなど1点の隙も見当たりません。DECCAの録音も文句なし。
何度聴いても、どこで聴いても、若き日のR・シュトラウスが登ったアルプスがそのまま、目の前に浮かび上がるんです。
評判の高いカラヤン盤も、人気のケンペ盤も、このCDの完成度を前にして少々色褪せます。
ブロムシュテットと言えば、最近ではブルックナーの評価が高まっています。他にもベートーベンや北欧音楽などに定評があります。
それらの陰に隠れてしまっていますが、実はR・シュトラウスも名演揃いなんです。
このCDに1点不満があるとすれば、ライブ感というか、生々しさや熱気に欠けるところでしょうか。まるでCGか何かのように、カンペキ過ぎます。
しかしまあ、それもまた1つの芸術です。ブロムシュテットの精緻なアルプスをご堪能下さい。浸って下さい。
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