国会議員と官僚は全員ハラを切れ!! - 生活保護受給者弾圧

F欄大学(笑)時代、憲法ゼミに所属し卒論で基本的人権を扱い、今また周囲に生保受給者や国民年金受給者がいまして、社会福祉問題について考える機会が少なくありません。
そういう事情もあって、以下の動画が目に止まりました。
 

慶応大学経済学部在学中に生活保護関連のボランティアをしていた、という方が、生活保護について語っています。
この動画の解説を取っ掛かりに、生活保護制度及びこの国の社会福祉について、バッサリ斬っていきたいと思います。

 
 

【動画分析】う~む……

動画における、
「生活保護受給者は金遣いが荒い。やり繰りが下手」
という指摘。
ホントでしょうか。全部間違っている、とは言いませんが、指摘のピントが狂ってませんかね!?
 
コンビニでウィスキーとタバコとエナジードリンクを買って2~3千円。
これって贅沢ですかね。
この金額ならウィスキーはほぼ最低ランクでしょうし、タバコもせいぜい2箱か3箱ですよね。
 
エナジードリンクを購入しているということは、体調面にも何らかの問題を抱える人ではないかと推測可能です。
だとすれば、タクシー利用が多いってのはやむを得ないですよね。
 
 
 

【動画分析】嗜好品購入や遊興はNGなのか!?

前述の酒、タバコ等の購入について、動画では、
「嗜好品を購入するのは望ましくない」
と言いたげです。
 
また、パチンコやキャバクラに行くことも否定的のようです。さらには周囲の人々に奢るのもダメだそうで。……
 
その考えって、おそらく大多数の人々も似たり寄ったりなのでしょうけれど、ホントに正しいのでしょうか。
この点、後ほど詳述します。
 
 
 

【動画分析】もっと大きな問題があるでしょ

ごく一部の、目立つレアケースに目を奪われ、もっと大きな問題を見逃していませんかね。
 
生保受給者というミクロの個別具体例から、マクロに視点を移す。慶応の経済学部生ならそのくらいやってくれよ、と望むのは行き過ぎなのでしょうか。
 
 
 

「基本的人権の尊重」はどこへ行った?

受給者は酒やタバコ等の嗜好品を買っちゃいけないのでしょうか。
ドラッグはともかくとして、パチンコやキャバクラ等の遊興もダメなのでしょうか。
また、日頃奢られっ放しの人が、たまにお返しするのもNGなんでしょうか。常に奢られっ放しで、人付き合いは成り立つものでしょうか。
 
これは皆さんにも、よくよく考えて頂きたいポイントです。
 
生活保護制度を含む、我が国の社会福祉は、日本国憲法がうたう「基本的人権の尊重」が土台になっています。三大原則の一つ、と皆さん学校で教わったと思います。
日本国民の基本的人権を守るため、憲法を根拠として生活保護制度や年金制度があるわけです。
 
基本的人権とは包括的な諸権利を指します。で、中には「幸福追求権」(憲法13条)なんてものもあるのです。
当然、生保受給者や年金受給者を含む日本国民全員が等しく有する権利、です。
 
この幸福追求権をも尊重すれば、生保受給者といえども多少の嗜好品は手にして然るべきだし、贅沢でない範囲の遊興は「正当な権利のうち」なのです。
 
 
 

嗜好品も遊興も「正当な権利」

だからこそ、数年前だったかと思いますが、生保受給者のパチンコが裁判によって認められましたよね。
つまり司法も、基本的人権を尊重する以上「幸福追求権を阻害するな」と言っているわけです。
 
言い換えると、
「生保受給者や年金受給者が、嗜好品を買ったり遊興にカネを使うのはけしからん」
という考えは、基本的人権を無視した「差別意識」なのです。