国会議員と官僚は全員ハラを切れ!! - 生活保護受給者弾圧

政治・経済, 生活保護についてモノ申す!!

生活保護受給は「正当な権利の行使」

障害や病気のため不幸にして働けない(働けなくなった)方々や、突発的に経済的問題を抱えた方が生活保護を受給するのは、勿論「正当な権利」です。
「基本的人権」に基づき、私達日本国民が等しく有する権利を「行使」しているに過ぎません。
 
突然病気になったり障害を負ったりして働けなくなる。――
決して珍しいことではありません。
だからこそ誰もが「明日は我が身」という意識で、真剣に考えるべきだと思いますよ。
 
正当な権利を行使しているに過ぎない人々を、
「社会的お荷物の癖して、贅沢は許せん」
と考えるのは、繰り返しますけれど「不当な差別」に該当します。
 
受給者当人が謙虚に、そういう意識を自覚するのは結構ですが、世間の側がそれを強要するのは大間違いです。絶対に許されない事なのです。
私達日本人は基本的人権を尊重する先進国の人間として、弱者をいたわる精神を忘れてはいけない筈です。差別だとか蔑視なんて、言語道断です。
 
 
 

プロパガンダが「幸福追求権」を奪っている

ところが、それを行政のプロパガンダによって、
「生保受給者は社会のお荷物だ。健康で文化的生活を営む最低限度の生活保証のみ与えるから、受給者は身分をわきまえて最低限度の生活していろ!!」
という世論を作り上げつつ、基本的人権を制限、侵害しているわけなんです。
 
いいですか!? これは政府による、由々しき「基本的人権の侵害」にあたるのです。
世間に差別意識を持たせ、本来社会福祉諸制度によって守るべき人々を圧迫しているのです。圧迫することを世間に是認させているわけです。
 
この手法は、先日書いた記事と同様ですね。
 
 
 

年金受給者も幸福追求権を奪われている

また行政は、年金受給者に対しても、
「アンタは今月臨時収入があったから、年金支給額を減額する」
なんて堂々と言っているのが現状です。
 
これまた幸福追求権を侵しています。
常に貧民でいろ、と言っているんですから。
 
「先月ボランティアを頑張ったお蔭で、今月は五万円の臨時収入があった。ちょっと嫁さんと一泊温泉旅行に行ってこよう」
と楽しみにしていたら、次の年金支給額が減額されるわけです。呆れた話ですよね。
 
珍しく小遣いが増えたから、たまには自分へのご褒美としてちょっとだけ贅沢したい……という庶民のささやかな願い、機会を奪っているわけです。
これもまさに「(基本的人権たる)幸福追求権の侵害」です。
 
 
 

先進国中最低の待遇

他の先進諸国は、社会思想として「基本的人権のなんたるか」をしっかり心得ています。
ですから生活保護制度(を含む社会福祉)が充実しています。支給水準も日本のように「最低限度」にとどまりません。
 
逆にいえば日本は、先進国だと威張り福祉国家だと嘯きつつ、
「基本的人権すら充分に保証していない、ダメ国家だ」
と言えるのです。
 
元々、むしろ日本こそが、太古より弱者救済思想を有していました。それこそが日本独自の社会思想の「特長」でした。
その集大成たる江戸時代においては、徳川将軍家など特に、弱者をいたわっていました(学校のインチキ歴史教育にダマされてはいけません)
 
そこに市民革命を経た西洋諸国が追いつきました。西洋型の人権思想は、彼らが長い歴史を経てようやく、日本より随分後に獲得した社会思想なのです。
ところが今、そこに逆転現象が生じています。日本の方が彼らの後塵を拝しているのです。
幸田はこれを、由々しき事態だと感じます。
 
 
 

驚くべき実態

三年前、知り合いの生保受給者から相談を受け、厚労省に、
「生活扶助の支給額の根拠を教えてくれ」
と問い合わせたことがあります。
 
有識者会議の議事録がある、とのことで、当該資料を頂戴しました。
「生活扶助基準に関する検討会」による「基準体系の評価・検証に関する資料」という平成19年(!!)のものでした。
 
これがまたインチキ臭いし、おまけに考慮漏れだらけなんです。
「本当に有識者の議論なのか!?」
と疑いたくなるようなレベルなのです。有識者とは何ぞや?、と問いたくなります。
 

  • 一般世帯の世帯人数別消費支出を、生活扶助支給額算出の「前提資料」(平成16年!!)にしているが、その数字がまずアヤシい。信頼出来ない。
  • 単に、そこから医療費、小遣い、交際費等「生保受給者には不要、贅沢」と考えられる項目を差し引いて、生活扶助額を決めているだけ。
  • しかもさらに、そこから予め「生保受給者の平均月収」を差し引いて(なぜ?)基本支給額を定めている。
  • つまり、生保受給者は支給額以外に、毎月副収入があるという前提になっている。なので就労できない受給者にとってはハナっから支給額が不足している。
  • 1円単位でガチガチに計算し支給額を算出している。元々どの項目にも余裕が無いため、不足分は食費を削って捻出するしかない。
  • 勿論、嗜好品購入や遊興にかける費用はどこにも存在しない。

 
といった問題が、資料から読み取れます。

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