菅前首相政策秘書松田氏、咆える!!
例えば事故発生直後、なぜ菅前首相はヘリで現地に飛んだのか。
菅前首相はそもそもエネルギーが専門で、当時自力で様々な計算ができて、被害想定など様々な数字を把握できていたようです。そしてその計算が適切かを確認できる、専門家とのコネクションも個人的に持っていたそうです。
それが、原子力安全保安院や東電など、関係者から上がってくる数字と合わない。確認しても、わからない。再確認や現地指示を要請しても、動かない。
周囲もことの重大さに、思考停止していた様子が既に伝わっています。だから菅氏は荒れまくっていたようですね。
ベントに関してもまさにそういう状況で、実施を指示しても動かない。現地はどうなっているのか、確認を促すが全く情報が入ってこない。
とうとうブチ切れて、菅氏はヘリで現地へ直接確認に行き、現地の責任者に直接指示を与えようとした、というのが真相のようです。
その他、菅氏には様々なルートから情報が入ってくるが、保安院や東電からはそれが上がってこなかったり一致しなかったり、と大変だったようです。
なぜ当時の政府の対応が、出鱈目だったり後手後手だったりしたのか、理由がよくわかります。
そして、なぜそういう状況に陥ったのか。
松田氏はこう述べます。
「地震と原発事故が同時に起きることはあり得ない、という安全神話の元に(諸システムを)作っているので、そこが全ての失敗の始まり。想定が間違っているため、官邸に適切に情報が集まり指揮が取れるようになっていなかった」
と。
根本的に非常時想定が誤っていて、想定を元に作成された危機対応マニュアルがそもそも誤っていた。
しかしながら経産省は事故直後、
「マニュアルに沿って対応せよ」
という指示を出したがためにむしろ事態が悪化した、と松田氏。実に明快ですね。
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