原発問題の行く末を占う - その5
先日細野豪志大臣が、
「避難させないで除染すれば住みつづける事ができるのが日本、25年前のチェルノブイリとは科学技術の水準が違う」
と述べたそうです。
原発からの放射能漏れは未だ止まっていない、野山の除染は不可能、といった諸条件から「除染は大した効果がないだろう」と私は想像していました。
だから細野大臣の発言には、
「なるほど技術的な裏づけがあって、勝算があるんだな」
と期待を持たされたものです。
ところがここ最近のメディアの報じるところによれば、除染はあまり効果がない、という事実が次第に明らかになってきていますね。
想像通り、
「思ったほど線量が下がらない」
とか、
「下がっても、すぐに元の水準に戻ってしまう」
とか。
「アスファルトを引っぺがしたりして、徹底的にやらないと効果がない」
といった意見も出てきています。
実はチェルノブイリ事故の際も、3年ばかし徹底的に周辺の除染を試みたそうなのです。
で、結局ムリだと諦めたんですよ。30年間だか50年間の被爆量を、わずか10分の1減らす程度の効果しか得られない、と。
だから、いまだに半径数十キロ以内が立ち入り禁止なのです。除染はムリ、という1つの結論が過去に出ているわけです。
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