原発問題の行く末を占う - その5
だからこそ唯一、細野大臣の述べる「科学技術の水準」に期待したのですが、具体的にどんなものを指すのでしょうか。
除染は効果がない、といった最近の報道から察するに、単なるハッタリだったのかもしれません。
「被災者を移住させるのではなく、除染してそのままその場に住ませる」
という極めて重大な政治的判断の是非が、今後問われることになるでしょう。
京大の小出裕章助教の話によると、
「世界中の科学者が数十年、放射線の無毒化を研究してきたが、方法はまだ見つかっていない」
だそうです。被曝者の健康を回復する方法がない、ということです。
原発の安全神話は完全に崩れました。
そしてひとたび事故が発生すると、
- 廃炉解体は長期化する
- 長期間の作業遂行を保証できる主体が存在しない
- 放射能汚染廃棄物の処理方法が不明
- 汚染地域の復旧(除染)はムリ
- 被曝者を救う方法はみつかっていない
というわけですね。
これこそが、原発推進の出発時点から存在する重大な課題なのです。かつ、未だになんら解決していないのです。
見直すべき時期であろうことは、明白だと私は思います。
過去の文章はこちら。
[原発問題の行く末を占う - その1]
http://holiday.toypark.in/?p=474
[原発問題の行く末を占う - その2]
http://holiday.toypark.in/?p=475
[原発問題の行く末を占う - その3]
http://holiday.toypark.in/?p=476
[原発問題の行く末を占う - その4]
http://holiday.toypark.in/?p=477
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